「フラット化した家庭」においてありがちなこと。

駅においてある無料の住宅情報誌に、こんな文字が。

「夫のタイプ別 家探しスタート作戦」

中身はたいしたことないので割愛しますが、要は、家探しに乗り気ではない夫をどうやってのせるか、という話。裏返せば妻は超乗り気な訳ですが。

なんか怖い・・・。

で、思ったのですが、家庭内における意志決定とは、いったいいかなるプロセスで行われるのか。


一昔前は、家庭においては、一応夫が最終決裁権限を握ってる「部長」的な存在ではあるんだけど、「課長」(妻)に現場(家庭)を丸投げしている部長は実はあまり逆らえず、課長の承認さえ降りればたいてい部長もうんという状態。
だったら課長が全部決裁すればいいような感じするけど、課長も全責任を自分で負うのは嫌だしお金の出所は部長だから、一応部長の決裁は仰ぐ、みたいなかんじで、家庭の中の物事は決まっていったような。というか、私の育った家庭がそんな感じでした。
つまり、子どもの立場から見ると、決裁ルートは、子→母→父。


一方いまどきは、友達夫婦なんてのも多いし、イクメンだのなんだので、昔ほど夫と妻の家庭内役割分担は明確ではない。夫は「(主に)仕事担当」妻は「(主に)家庭担当」だったとしても。


そこで何が起きるかというと、


・猛烈な主導権争い、または、仕事の押し付け合い
・何も決まらない、もしくは、なし崩し的に決まる

みたいな状態。

そこに、他部署(実家)との調整事項とかがまざってくるとほんと、もう、な感じになりがち。


だからといって、亭主関白風な時代がよかったかといえば、ぜんぜんそうは思わないけれど、冒頭の「家を買う」ていうような大きな決断を前にしたときに、いまどき夫婦の場合いったい誰が最終的な判断をするのかしら。そして、こういう家庭に育った子どもは、自分のしたいことを両親に諮るときにどのようなルートで通そうとするのかしら?というのは、興味深いところ。