「機関車トーマス」たちが社畜な件

長男は機関車トーマスが大好きです。2歳半頃にどっぷりはまり、4歳半の今でも大好き。

トーマスをはじめとする機関車たちが、いろんなトラブルを起こしたりするこのお話は、
元はといえば、20世紀半ばに鉄道マニアだったイギリスの牧師さんが息子に語って聞かせたもの。

だけあって、なのか、根底に流れる価値観みたいなものが結構はっきりしています。

たとえば
(以下の引用はすべて、ポプラ社「汽車のえほん」全15巻より)


・仕事の褒美は仕事
半人前でへまばかりしていたトーマスだったが、ある日、仲間が事故を起こしたところの片づけを一生懸命やり、トップハムハット卿(鉄道オーナー)に認められる。

”「よくやったね、トーマス。はなしはみんなきいたよ。きみも、ほんとうにやくにたつ機関車になったようだ。(略)きみには、1本、支線をまかせてあげよう」
「ありがとうございます!」”(第2巻)


・ボスには絶対服従
失敗ばかりして追い返されそうになった仲間の機関車を心配し、「代表」を立ててトップハムハット卿(鉄道オーナー)との話し合いをしようとした機関車たちに、ハット卿

”「しょくんのきもちもよくわかるが、よけいなくちだしはいかん」”(第15巻)


・女王陛下万歳
”おめし列車をそろえたトーマスと、せんどうしたエドワード、お召し列車をひいたゴードンに、女王へいかは、とくにこえをかけてくれました。
3だいの機関車は、たいへんほこらしくおもいました。”(第8巻)


・まかされた仕事は死ぬ気でやりきる
年老いた機関車スカーロイが壊れかけながらも走りきる。

”「ぼく、おれまがっちゃったみたい」
スカーロイがうったえると、機関士がいいました。
「もうお手上げだ。バスでお客をはこんでもらうしかない」
ところがスカーロイはちからづよくいいました。
「とんでもない!ぼくのお客をバスにはこんでもらうなんて。ぼくはこわれるまでひくんだ」”(第10巻)


・ボスのお褒めの言葉がなによりうれしい
大雨の中、子どもたちを送りとどけたパーシーにボスが一言

「とにかく、きみがほんとうにやくにたつ機関車だということが、よーくわかったよ」
「局長さん、ぼく・・・」
パーシーはうれしさがこみあげてきて、あとのことばがつづきませんでした。(第11巻)


息子は幼いころからこの話を熟読してるわけですが、それがいいことなのかわかりませんよ、ええ(笑)