育休に正解はあるのか。

「育休のすごしかた」なんていうと、よく、

1.保活(保育園に入れるための活動)しろ

だの

2.職場にもマメに連絡しろ

だの

3.資格の勉強しろ

だの、まあ、いろいろ言われてますが、実際のところどうなんでしょ。


まあ、1は復職のためには必須ですが、正直、役所に行ってアピールとかがそんなに有効とも思えないし、気の利いた自治体ならHPにだいたいのことは書いてありますから、よく読んで、それでも分からなければ直接出向いてきいてみればいいかと。
というか、身もふたもない話、お住まいの地域によっては「生まれ月がいつかですでに勝負ついてる」って可能性もあるのですが。。


2もそうですね、まあ、やらないよりはやったほうが良いかもしれません。でもまあ別に必死になってやるほどのことでもないかもしれません。

3は・・・まあ、これも、やらないよりはやれたらいいですよね。実際にはすごーく難しいですけれど。


上記3つのあたりはちらほら聞いたりする話なので、自分がやってよかったことであまり言われてないかなってことを以下には書きます。


1.家事フローを整備する
子どもがうまれると家事がめちゃくちゃ増えます。しかも、家にいる時間は少ない。なので、復職後の生活をイメージして、合理化するところはする、機械化するところはする。

2.料理のレパートリーを新規開拓する
大人2人の食卓と、子どももいる食卓では求められるものが違います。簡単で、すぐできて、野菜も蛋白源もとれて、子どもも食べられそうな料理をいくつか試しておいてレパートリーに入れておくと、いざというときのレシピとして大活躍するかもしれません。

3.子どもを戦力化する
これは上の子がいる人、しかもある程度年齢がいってる場合のみかもしれませんが、私は、2人目の妊娠中から長男(当時3歳)には意図的に自分の身の回りのことをなるべく自分でさせるようにしました。最初に思いついたのは、湯船に自分で出入りすることでした。(それまでは抱っこで出入りさせてた)
子どもに自分でさせると時間がかかってしまうけれど、休職中なら時間があるので教えたり終わるのをまったりするのもやりやすいです。
実際、復職してみて、保育園の荷物の片付けとお支度を自分でしてくれるってなんて楽!と実感してます。

4.社外の人と会う
仕事をしているとどうしても職場と家の往復で終わってしまいがち。子どもが生まれてからのお仕事はなおさらです。だったら、お休み中に、会える人と会っておくといいかもしれません。


といったところでしょうか。


でもまあ、こういっといてなんですが、私は長男の育休のとき、初めての育児が結構楽しくて割と一生懸命やってたのですが、それはそれですごく楽しかったいい思い出があります。必死になってそんないろいろしなくても、赤ちゃんとぼーっと一緒に過ごしてかわいいなとかおもしろいなとか思うっていう過ごし方でも、別にいいんじゃないかな、とも思う。


育休はキャリアにマイナスだとか長くとるのはおすすめしないとかいう意見もありますが、たしかにそういう職場や職種はあると思いますし、私自身も、長男次男合わせて2年半くらい産休育休とったことは、短くはないブランクなのかなとは思っています。しかも、男性ではなく女性ばかりが長期休業する現実は、男女格差を拡大させる一方なのではないかという懸念もあります。
けれど、いったん職場を離れて自分は今後どう働いていきたいか考えるとか、普段見ない昼間の街を見るとかしてみて見えてくるものもあるのだから、休むことはそんなにマイナスなんだろうか?とも思います。日本ではバカンスなんて素敵な習慣もありませんし、就職してから進学とか留学とかってひとも少ないし、多くの人はまとまった時間仕事を離れる機会を持ちません。

ほんとうにそれでいいのかな。

自分は、長期の休業が仕事についてなど考え直すいい機会になったので、みんなにこういう機会があればいいのになあと思います。一年とは言わないけれどせめて1ヶ月、毎年とは言わないけれど5年とか10年とかに1回でいいから、まとまった時間仕事を離れる機会をもてれば良いと思う。職場復帰後の生産性もあがるんではないでしょうか、めりはりがついて。

いまだに7割だかの女性は出産を期に退職するそうで、育児休業なんてとれる人は本当に少ない(男性で、とりたくてもとれないって人はもっと多いんじゃないかと思う)という現実の前では、まるで夢物語だけれど。